台風が来るたび思うこと。行方不明になった人はどこで嵐をやり過ごすのか?

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3年ほど前、昔付き合っていた2つ年上のITマンは、別れを告げずに、私の前から消えてしまった。

私と彼とは福岡と東京の遠距離恋愛だった。

ちょうど2年付き合って、結婚の話も持ち上がり、話を進めようと福岡に相談に来る予定があったけれど、当日に体調が悪くなってキャンセルする事に。

その後、徐々に連絡も途絶え、LINEの返事も戻ってきにくくなった。彼は自分が鬱状態であると言っていて、薬も服用していたし、当時の激務そうなスケジュールを聞くと、しょうがないとしか、どうすることもできなかった。

様子伺いのLINEメッセージを2週間に一度くらい打った。既読になるのを確認するのが怖かった。

いつからか、既読にもならなくなった。

何故か私はずっと子宮の辺りが冷えて冷えてたまらない症状が続いた。ずっと好きな人から無視され続ける気持ちは、自分が生きているということを否定されている気分だった。

今考えると彼の恋は覚めてたんだとおもう。私はそれを受け入れるのに2年もかかってしまった。

そうしているうちに、彼のフェイスブックのプロフィール画面が婚約指輪の画像に変わっていた。ティファニーの指輪を新妻になるひとに送ったらしい。

その後、ノロケのような『妻を愛してる』というような書き込みが何度か続いていた。自分に言い聞かせるように…。私は反動形成なんじゃないかな?と思っていた。案の定結婚半年くらいで、彼の家内と名乗る人物から、彼が居なくなった。貴方の所に現れていないかと連絡があり、もちろん現れてなどいなかったのだか、彼の妻には凄く、私が嘘をついて隠していると疑われた。まったくそんなことなかったし、もう彼の事は忘れようとしていた時期だったので辛かった。

跡形もなく蒸発した彼、最後の足取りは伊豆のあたりで消えているそうで、スマホもそこで見つかったらしい…。生きているのか死んでいるのかわからないけど、台風がきたり、大雪が降る日には彼を思い出す。

 

また大きい台風が来ます。無事でいてくれたらいいな。